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大志 1


敦子とは、また逢える、そう信じるしかないだろう。
せまい階段を上がる原田。
桜が三階でまっている。
二階にたどりついた。
思わずニヤケてしまう。
現、元トップアイドルを抱いた。
いつのまにか美女ばかりに囲まれた生活になった。
咲良、麻友、奈々、麻衣に連絡しようと思う。
部屋に戻り、二つのスマホを手に三階に行く。
咲良、麻友、奈々、麻衣に連絡するのは桜の前でもいい。
インターホンを鳴らす。
すぐにドアが開いた。

「ふふっ、どうぞ……」
「ちょっと、桜さん……」

桜は身体にバスタオルを巻いていた。
眼のやり場に困る。
しかし、ムラムラはしない。

「しょうがないじゃないですか、いつ来るかわからないんだし……」
「確かに、そうですけど……」

バスタオルを巻いただけの極上の美女を見ても原田は冷静だ。
もうアイドルを何人も抱いているからだ。

「おじゃましますね」
「どうぞ、どうぞ」
「桜さん、ここで咲良と麻友、それに全員に連絡してもいいですか……」
「えぇ、もちろんいいですよ」

原田は桜の後につづく。
バスタオルで覆われた臀部に視線が向くのはしょうがない。
さわったらどうなるだろう。
もちろん、そんな気はまったくない。

「あっ、同志いらっしゃたんですか……」
「くっくく、おはようございます」
「おはようございます」

キッチンの椅子に佐藤がすわっていた。
おどろいたが、原田は、対面にすわる。

「桜の、おともだちのお嬢さんとのやりとりをたのしみに、ひさしぶりに来たのですが、もっといいものを見せて頂きましたよ」
「見てたんですね」

原田は、はずかしいなど思わない。
むしろ誇らしげ。
バスタオルを巻いただけの桜が佐藤に隣にすわる。

「ふふっ、御父様に、敦子を原田さんに紹介したと言ったら、それはそれは……」
「桜さん、服着てくださいよ」
「くっくく、しかし、同志、お嬢さんとはまだなにもないですが、渡部麻友、岡山奈々、白西麻衣、前山敦子を相手にするのに、お身体はだいじょうぶですか……」
「贅沢な、なやみですが、はい、平気です」
「くっくく……」
「原田さん、麻衣にまだ連絡してないでしょ、これ見てくださいよ」

話題が、ころころかわる。
この親娘は、どこかぶっとんでいる。
近親相姦してるくらいだから、仕方ない。
バスタオルを巻いただけの桜が、どこからかスマホをだす。
原田は、そのスマホを見た。

〔 さく姉、おはよう。原兄からLINEない。逢った日にシタから、ヤリマンだと思われちゃったかな。 〕
〔 やっぱりそうか。どんまい麻衣どん、どんまい麻衣どん 〕

ご丁寧に桜が返信している。
それも、クソつまらなく、ダジャレにもなっていない。
原田は呆れる。

「桜さん、やっぱりってなんでですか……」
「仕方ないじゃないですか、原田さんが連絡してないのがイケないんですよ」

なぜ仕方ないかわからないが、原田は連絡できる状況ではなかった。
それを、なぜなのか桜は知ってるくせにだ。

「今から連絡しますよ」

〔 麻衣ゴメン、何回も連絡くれてたけど、ほんとゴメン。昨夜は知りあいの医師に呼ばれオペの補助をしてんだ。だから連絡できなかった。 〕

原田はスマホを操作する。
ここまで書き込んだところで桜にスマホをうばわれた。

「ちょっと、桜さん、まだ途中なんですよ」
「これはダメでしょう」
「なぜですか、いいから返してくださいよ」

ムキになった原田は手をのばす。
嘘を書き込み、それを否定されたのだ。
とうぜんはずかしかった。
そのタイミングで桜が足をくむ。
原田の視線は桜の股間に。
しかし、桜は気づいておらず、原田のスマホを佐藤に見せている。

「くっくく、同志、桜の言うとおり、これはダメですな」
「なぜでしょうか」

佐藤にまでダメだしをくらった。
なぜかは原田は、ほんとうにわからない。

「いいですか、私は麻衣にLINEのIDを原田さんにおしえてもいいかと確認したんです」
「だから……」

まだ意味がわからない原田。
ほんとうのことを、二人は言えと言ってるのだろうか。
二人を見てかんがえる。
桜の股間も、チラッと見た。

「同志、このお嬢さんが、なんども連絡したのは桜にですよ」
「そうです。麻衣は、まだ原田さんのIDを知りません。だから連絡しようがないんです。それで私に何度も……」
「あっ、そうだ。桜さんにスマホ見せられて、てっきり自分のスマホに麻衣からの連絡が何度も……」
「ふふっ、おわかりいただけたようですね」

あぶなかった。
確かにダメだ。
二人のおかげだ。
原田は胸を撫で下ろし、桜に意見を求めようと思った。
どんな文章を送ればいいですかと。
はじめからそうすればよかった。

「じゃあ、桜さん、どう……」
「これでよしと、はい、麻衣に送っときました」
「あっ、ありがとございます」

原田はわるい予感がした。
だから、消え去りそうな声で礼を言った。
まだ頼んでもないのに桜は、かってに返信していた。
しかも、桜の満面の笑み。
佐藤もスマホを見て失笑している。
返されたスマホを見る。

〔 麻衣、桜さんにLINEおしえてもらったけど連絡おそくなってゴメン。一年に一回逢うか逢わないかのセフレから連絡あって、ひさしぶりだから燃えちゃって燃えちゃって。 〕

思わず原田は失笑してしまった。
だが、これでいいのだろう。
桜に任せて、一度もまちがいはない。




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