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僥倖 20


原田は、敦子の口に射精した。
敦子は、それをのんだ。
その後、二人に会話はない。
だが浴槽での、まったりタイムをつづいた。
会話はないがキスはかなりしていた。
ふと敦子が口をひらく。

「髪洗いたいから、シュウサク、先にあがってて……」
「うん、わかった」
「乾かすのも時間かかるからね」
「うんわかった。じゃあ、コンビニ行ってくる、なにたべる……」
「なんでもいいけど、発泡酒のみたい」
「わかった」
「ふふっ、朝からのむわけないでしょ……」
「冗談だよ。じゃあ、先にあがるね。でっ、ちょっとコンビニで、なにか買ってくる」
「うん、わかった」

まるでカップルのようだ。
そう思うと、原田はすぐに、この場から離れることができた。
もちろんキスをしてからだ。
身体を拭きながら、原田は見た。
寝室から敦子は、ベージュの下着をもってきていた。
下着の股間部分は、まだ湿っている。
下着も買ってきてあげよう。
そう思って服を着た。

「じゃあ、あっちゃんコンビニ行って、なにか買ってくるね」
「うん、ありがと」

帰ってきたらいないってことはないよね。
言いたかったが、この状況、ふんいきなら必要ないと思った。
原田は、すぐにコンビニにへ行った。
店内には客はいない。
これなら敦子といっしょに来てもよかった。
とりあえずなにを買うかかんがえる。
昨夜は、酒の肴になるものばかり口にしたのでボリュームがあるものが食べたい。
唐揚げ弁当と鮭弁当、どちらにするか悩んだが、敦子もおなじだろう。
昨夜の食べ物だけでは腹がへっている。
唐揚げ弁当を二つカゴにいれた。
食べ物だけじゃない、下着も買ってあげないと。
あった、コンビニなのに下着は。
サイズがMのパンツもカゴに。色はグレーしかなかった。
会計をする際、女性店員が失笑していた。
あたりまえだ。
カゴの中身は唐揚げ弁当二つに、女性用下着。
ややではない、あきらかに変だ。
しかし原田はコンビニの店員の反応など、どうでもよかった。
コンビニをでて、いそいで龍仁ビルに戻った。
部屋にはいると、敦子の靴があり安心した。
一目散でリビングに行く。
しかしドアが開いたままのバスルームからドライヤー音が。
髪を乾かす敦子を抱きしめて、キスをしてやろうと原田は思った。
隙間から覗いた。
敦子はドライヤーを手にしていた。
だが髪にではなかった。
下着にだ。
手洗いしたであろう下着にドライヤーをあてていた。
なにしてるの、それはいい。

「あっちゃん、朝ごはん買ってきたよ……」
「あっ、早かったね、もうちょっとまって、ゴメン」
「弁当買ってきたよ、食べるだろ」
「うん、ありがと」

原田は、バスルームを素通りした。
なにしてるの、それなにしてるの。下着、ちょっと見たけど、すごいことになってたね、それ履いて帰るの。それは必要ない。
それは、いらないだろう。
買ってきた下着も、いらないだろう。
だから隠した。
原田は無駄な自信を、かなりつけている。
弁当二つをレンジで温める。
チンと音がした。
弁当二つをテーブルに置く。
飲みものは冷蔵庫のなかのミネラルウオーター。

「おまたせ……」

敦子が、リビングに戻ってきた。
昨日逢った時とおなじ、脱がせやすい服を着ていた。
しかし、化粧はしていない。
すっぴんでも、かなり奇麗だ。
それに敦子のすっぴんを、朝に見れた。
それが原田はうれしかった。
だから、それも指摘しない。

「あっちゃんすわって、これ食べてよ……」
「うわっ、朝から唐揚げか、ヘビーだね」
「昨日のんでばかりで、まともな食事してないから……」
「そうだね」

敦子が椅子にすわる。
いただきますと言い、箸を手にとり食べはじめる。
原田もおなじく唐揚げ弁当を食べた。
なんでもないことを話ながら二人は弁当を食べる。
二人ともぜんぶ平らげた。

「あっ~、おなかいっぱい」
「足りた……」
「もちろん」
「そうか、よかった」
「シュウサク、歯ブラシ借りるね」
「えっ、うん」

バスルームの鏡台のコップに歯ブラシが用意されていた。
佐藤か桜。
どちらの計らいかはわからない。
それを敦子が借りると。
まだ原田は使用してないが、それは敦子は知らないことだ。
バスルームに向かう敦子の背中を原田はだまって見た。
誘えば、もう一回くらい、いや、また昨夜のように、これからはじまるのでは、そう期待しながら。




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